夜にリラックスしてたくさん寝たはずなのに、次の日なぜか眠いと感じたことはありませんか? もしかすると、熟睡のためにやっているその行動が、実は心地よい睡眠を妨げているなんてことがあるのかも。では、熟睡するために何が必要なのでしょうか?
今回は、日本睡眠学会専門医の中村真樹先生に、熟睡を妨げてしまうようなNG行動や、熟睡するためのチェックポイントなどを聞いてみました!
熱いお風呂は熟睡の敵かも…「NG行動」3つ

——熟睡の妨げになりかねないNGな行動を3つ教えてください。
私の見解では、以下の3つの行動はあまりおすすめできないでしょう。
(1)深酒
まずは深酒です。適度な飲酒はリフレッシュできるとされていますが、酔いつぶれて眠る状態は不自然な眠りにつながるといわれています。
酔いつぶれたときに爆睡しているように見えるのは、アルコールで脳が麻痺している状態であると考えられ、アルコールが分解され始めると眠りが浅く不安定になる恐れがあります。利尿作用もあって眠っている途中に目覚めやすくなってしまう可能性もあります。
また、アルコールを分解するにあたって肝臓にも負担がかかるといわれていて、体も十分に休養できない状態になると考えられます。
(2)熱いお風呂に浸かる
入浴はリフレッシュできるとされているものの、寝る直前に熱めのお湯に浸かると、その刺激で体が興奮状態になって寝つきが悪くなってしまう可能性があります。
(3)夕食後、TVを見ながらのうたた寝
うたた寝すると眠気が軽減してしまうと考えられるため、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなって途中で目覚めやすくなることがあるでしょう。
熟睡するために見直したい3つのポイントとは

——熟睡するための条件を教えてください。
良質な睡眠を取るには量、質、タイミングすべてが重要だといわれています。
(1)量
量、つまり睡眠時間は、連続して7~8時間の睡眠をしっかりとることをおすすめします。
(2)質
質を上げるためには心地よい眠りを妨げてしまう要因を取り除くことが必要だと考えられます。睡眠時無呼吸症候群といった体の病気は眠りの質を下げることが多いですし、部屋の温度・騒音をはじめとする就寝環境が快適な状態かどうか見直してみましょう。
加えて、眠る前は心身ともにリラックスすることが大切ですので、就寝1~2時間前からスマートフォンやPCなどからのブルーライトの刺激を避けて、ゆったりと過ごすことが理想でしょう。
(3)タイミング
タイミングは、規則正しい生活を送ることを意味しています。例えば、0時には就寝して7時起床といった、自身にとって規則正しい生活を維持することが熟睡の秘訣だと考えられます。
——きちんと熟睡できているかを判断するには、どうチェックすればいいのでしょうか?
寝起きの悪さや日中の眠気、睡眠時の中途覚醒などを基準にしてみるのも1つの手です。
例えば、「規則正しく十分な睡眠時間をとっているにも関わらず寝起きが悪い」「起きられても日常生活に支障が出るほどの眠気に襲われる」「以前は夜中に目覚めることがなかったにもかかわらず、毎晩のように頻繁に目が覚める」といった症状が出ていれば、眠りの質がよくない可能性があるでしょう。
——寝すぎるのもだめなのでしょうか?
平日に十分な睡眠時間が取れない、疲れが取れないようなら、休日に平日より長く眠るのは仕方ないと考えています。というのも、寝不足の影響は寝ることでしか解消されないといわれているからです。
ただ、昼ごろまで寝てしまう生活を数日続けると、体がその時間まで眠ることに慣れてしまい、睡眠リズムが遅寝・遅起きになってしまう恐れがあります。その結果、睡眠リズムが崩れてしまうと、平日の寝起きの悪さや寝付きの悪さを引き起こしてしまうことも考えられます。
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いかがでしたか? 特に熟睡の3つの条件は心掛けておきたいですね。ぜひ参考にして心地よい睡眠を手に入れてみてください。
<プロフィール>
中村真樹
青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長。日本睡眠学会専門医。東北大学医学部卒、東北大学大学院修了(医学博士)、東北大学病院精神科で助教、外来医長を務める。2008年、睡眠総合ケアクリニック代々木に入職。2012年から同病院の院長を務める。2017年6月青山・表参道睡眠ストレスクリニックを開院し、院長に就任。
※青山・表参道 睡眠ストレスクリニック
【画像・参考】
※Dean Drobot・Anna Om・bokan/Shutterstock
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