いよいよ迎える“年末年始”。今年は例年以上におうち時間が増え、食べる機会は増えたのに動く機会が少ない……という方も多いのではないでしょうか? せっかくのお正月は楽しく過ごしながらも、お正月太りは避けたいところですよね。
そこで今回は、管理栄養士・高杉保美さんに、年末年始の食事や運動で気を付けているポイントを聞いてみました。どうやら“栄養のプロ”は、意外にもしっかりと食事をとっているようです……!
管理栄養士が教える“太らない”おせちの食べ方とは?
——お正月休みは、お餅などハイカロリーなものを食べる機会も多いと思います。ダイエット中は、どんなことに気を付けておせち料理を食べたらいいのでしょうか?
おせち料理は和食でヘルシーと思われやすいですが、砂糖やみりんなど甘い味付けのものも多いので注意が必要ですね。
特に栗きんとん、伊達巻、黒豆などは、食べ過ぎてしまうと正月太りの原因になります。
一方で、かまぼこ、数の子、紅白なますなどは、カロリーも少なく安心して食べられますね。
——では、“太らない”という観点で実際に高杉さんがとった、あるお正月の食事メニューを教えてください。
朝:おせち料理。糖質が多い食材は少量にしますが、一通り全部食べますよ。
昼:お雑煮(具沢山、お餅は1つ)。私の実家では、人参、大根、高野豆腐、里芋、鶏肉、三つ葉がたっぷりと入っています。お餅以外の具だけおかわりすることもありますよ。
夜:お酒を飲むことが多いので、野菜を中心につまむ程度に食べます。おつまみは白菜の漬物、紅白なます、かずのこ、お刺身などが定番です。
さらに、〆にはお雑煮をお餅抜きで食べます。実家のお雑煮が大好きなんです(笑)。
——運動やストレッチなどは、お正月休みで何かプラスしていることはありますか?
少しでも消費エネルギーを増やすために、“足をよく動かす”ことを心がけています。特に、テレビを見ながらストレッチをしたり、スクワットをしたりと、ちょっとしたことを行なうようにしていますね。
高杉さんの正月太り対策とは?
(1)あえての“ちょい足し”で対策!

年に1度の楽しいイベントである年末年始。おいしいものを食べつつ、体重を増やしたくないという本音に応えるのが、高杉さんの提唱する「ちょい足しダイエット」です。
食事をすることで、糖質や脂質などが体内に取り込まれ、吸収されると、「血糖値が上がったり」「脂肪が蓄積したり」すると解説する高杉さん。それらの吸収を抑えるためには「血糖値をなるべく上げない」ことが最も重要とのことで、特に「吸収を抑制するための栄養補給」を行うことが「ちょい足しダイエット」のポイントであると明かしました。

具体的な方法はまず「食物繊維を先に摂っておく」こと。高杉さんは野菜を食べる習慣がない方でも手軽に取り入れられるものとして“野菜ジュース”を紹介しました。
糖質を意外と含んでいるイメージのある野菜ジュースですが、「低糖質の野菜ジュースなんかも出ているので、そういうものを活用していただくといいかもしれないですね」とアドバイス。さらに、糖質が「野菜ジュースに比べると少ない」という青汁も同様におすすめしていました。
(2)“ちょい足し”を1日の食事に取り入れるには?

続いて高杉さんは、食事中は「脂質の吸収を抑制してくれる」という烏龍茶ポリフェノールが含まれている烏龍茶、食後には「ブラックのコーヒーがいい」と語ります。特に食後のコーヒーについては、コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールが、「血糖値を上げない」「脂肪の燃焼自体も促してくれる」といった働きがあると話していました。
■プロ流の“ちょい足しダイエット”はこちら!
食前・食事中・食後でちょい足しするというまさかの方法を伝授してくれた高杉さん。飲み物を普段の食事にプラスするだけなので、ぜひ今すぐにでも試してみてください。(文/believe編集部)
<プロフィール>
管理栄養士・高杉保美
今までに2,000人以上への栄養指導を経験し、ダイエットの敵であるストレスに負けない栄養指導を得意としています。また、自身も管理栄養士の資格を取得した後、半年間で-15㎏のダイエットに成功。
YouTubeチャンネルでは、高杉さんの経験をもとにしたレシピや食べ方、ダイエットへの向き合い方などが紹介されているので、ぜひ参考にしてくださいね。
【SNS】YouTube:元デブ管理栄養士 高杉保美/Instagram:@homi1112【著書】『やセレクション ~これを選んで食べたら、15kgやせました~』(主婦の友社)
出典: 主婦の友社
【画像・参考】
※YouTubeチャンネル:『元デブ管理栄養士 高杉保美』