COLUMN

精神科医が教える「リモートワークうつ」対策!落ち込まないための考え方とは

リモートワークになってから人に会うことも減り、どこかふさぎ込んだ気分になっているという人も少なくないと思います。今までとは違う環境に加えて、自身の考え方も気分の落ち込みに影響を与えているのかもしれません。

今回は、精神科専門医であるSidow先生に、“リモートワークうつ”になりやすい特徴とともに、うつを対処する方法について教えてもらいました。

「リモートワークうつ」に注意

画像:Nadia Snopek/Shutterstock

——「リモートワークうつ」になる人は多くなっているのでしょうか?

その人ごとに特性や環境があるので、増えているとは言い切れないです。家が職場に変わって楽になった人もいれば、人と会えないことをストレスに感じる人もいるでしょう。

ただ、リモートワークで気分が落ち込む状況になりやすい人は、うつに発展しないように注意が必要です。

——リモートワークでうつになりやすい人とは、どのような人でしょうか?

うつっぽくなりやすい性格として、何パターンかあると言われています。例えば、完璧主義、几帳面、周りの評価を気にするといった性格、医学的な用語で言えばメランコリー親和型の人は、比較的うつっぽくになりやすいのかなと思います。

納得いくまでやらないと、成果を出し続けないといけないというマインドがプレッシャーとなって、うつの原因になるのかもしれません。

——自分がうつであるかを判断するサインは、どのようなものがあるでしょうか?

うつの基本的な診断基準としては10個ほどあります。

具体的には、気分が落ち込む・意欲が落ちてやる気が出ない・疲れやすい・不安で落ち着かない・食欲がない・楽しみがなくなる・集中力が落ちる・悲観的に考える・眠れない・頭痛、めまいといった原因不明の不調が挙げられます。

このうち、半分以上当てはまっていたらうつの疑いがあるかもしれませんので、一度医師に診てもらった方がいいでしょう。

依存先を増やすといい?落ち込まないための考え方

画像:Nadia Snopek/Shutterstock

——「リモートワークうつ」の対処法はどのようなものがありますでしょうか?

とにかく生活習慣を乱さないことが大事だと思います。特に、外に出て散歩する程度でもいいので、適度な運動を行うのがおすすめです。

「やる気がないからやらない」から「やる気が出なくてやれない」という状態になる前に、ぜひ行動してみてください。

——リモートワークでは、チャットでのやりとりが増える傾向にあります。文字のみだと相手のテンションが分かりづらいこともあり、上司や先輩からの指摘に悩んでしまう人もいると思います。どのように対処すればよいでしょうか?

時間をおいてメッセージを見直してみるのがいいのではないでしょうか。

最初に受け取ったときは、怒られているという先入観があって悲観的に受け取っているところもあるかもしれません。しかし、冷静になって見返せば、業務上必要な指摘をされていたと気づいたり、上司が対面とは違うテンションで話しているだけといった解釈ができるようになることもあるでしょう。

指摘について「ミスをしている自分がダメ」というように、自分に対するマイナスのメッセージとして受け取らないことが大事です。自分自身とミスをした事実を切り離して考え、「ミスに対して指摘があるから業務を改善していこう」と捉えると、ストレスも軽減されると思います。

——Sidow先生はうつになったご経験はありますか? また、何か対策をされていますか?

うつになったことはないです。気分が落ち込まないための対策としては、興味の幅を広げて依存先を増やすようにしています。

会社と家を往復するのみの生活だと、どちらもストレスな状況に陥ったときに逃げ道がなくなります。会社や家の他に友達や趣味など、依存先が分散されていればされるほど、ストレスを回避しやすいのではないでしょうか。私は、空いている時間には、趣味として運動や音楽を楽しむよう心掛けています。

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いかがでしたか? リモートでうつになる可能性は誰にでもありますので、早めに予防したいものですね。

<プロフィール>
Sidow
精神科専門医。SNSを通して心理に関するトピックを発信しており、YouTubeチャンネル『メンタルドクターSidow』も運営している。6万7千人のチャンネル登録者数を抱え(2021年5月時点)、『YouTube NextUp 2019』の代表にも選抜された。
Twitter:@dr_sidow

【画像・参考】
※Nadia Snopek/Shutterstock

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

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