季節も移り変わり、外に出ると肌寒く感じる日も増えてきました。
寒い日は運動をさぼりがちに……という方もいらっしゃいますよね。逆に外が涼しくなってきたから運動をする!という方もいるかもしれません。
今回の記事では、ジムトレーナーを務める筆者目線で“冬のワークアウトのメリット・デメリット”を、特に野外で運動することを想定してお伝えいたします。メリット・デメリットを知ったうえで、野外で運動するかどうか判断する1つの材料にしていただければと思います。
寒い日に運動するメリットとは?

最初に、寒い日に運動することのメリットについてお伝えします。脂肪燃焼やダイエット目的の運動には、寒い日での屋外の運動が効果的だと一般的に言われています。なぜかというと寒い日の運動は、エネルギー消費量が多くなる傾向があるからなのだとか。
普段の体温はどのくらいでしょうか? 大体の方は平均体温があり、ある一定の体温を保っていることでしょう。
人の身体には体温を一定に調節する役割があるので、寒い日などでは体の中のエネルギー消費量を高めて、体温を維持しようとします。
これと同様の現象を聞いたことがないでしょうか。それはプールでの運動です。プールでの運動も脂肪燃焼効果が高いと言われています。その理由は厚生労働省の『e-ヘルスネット』に下記のような記述があります(※1)。
水温に関しては、体熱を奪いやすい水の性質から水中にいるだけで体温維持のためにエネルギーを使うので、陸上での運動よりも消費されるエネルギーが多くなります。
水中と陸上では体温の下がり方は違いますが、体温維持のためにエネルギーが使われているということがこのことから分かると思います。これが、ダイエットするには寒い日に屋外で行うことをおすすめする理由です。
寒い日の運動によるデメリット

今度は寒い日に運動するデメリットについて考えてみましょう。
筆者が特に気を付けてほしいと思うのは、“怪我のリスク”についてです。寒い時は筋温が低下し、筋肉がいつもと同じパフォーマンスを発揮しにくい傾向にあります。筋力、柔軟性が低下し、関節も動きづらくなっているなかで、身体が動かないのに無理に稼働させようとすることで、怪我のリスクが高まってしまう可能性が。
筆者も寒い時は上手く身体が動かせず、身体が硬いと感じたり、パフォーマンスが上がりません。
せっかく健康になるために運動を行おうとしても、怪我をしたら元も子もありません。「でも、エネルギー消費量が高くなるなら冬に運動したい!」という方もいるかと思います。
実際、冬に運動している方もたくさんいますよね。では、冬に運動する際にこのデメリットを無くすための対策はあるでしょうか?
怪我のリスクを減らす対策をご紹介!

ここでは冬に運動を楽しむために、“怪我のリスクを減らす対策”についてご紹介します。
学生時代に体育で「きちんと準備体操をしなさい!」などと言われませんでしたか?
筆者は部活動でバドミントンをしていたのですが、すぐにシャトルを打つのではなく、最初にランニングをしてから部活動はスタートしていました。簡単なストレッチも行って、十分に身体が温まっている状態でようやくラケットを持ちました。
怪我のリスクを減らすために必要なのは“ウォーミングアップ”をしっかり行うことです。いきなり全速力でダッシュするのではなく、ウォーキングからスタートして、そこからジョギング、ダッシュ等と段階を経てトレーニングを行いましょう。
またストレッチも有効です。筋肉を縮めたり伸ばしたりすることで身体が温まったり、可動域が向上することが期待できます。
ここで注意する点としては、静止状態でのストレッチを長く行わないことです。止まった状態でじっくり伸ばすストレッチよりも、軽く動きながらストレッチを行った方が体が温まりやすいので、動きながら行うストレッチがおすすめです。
簡単に取り組めるのはラジオ体操などでしょうか。ぜひ試してみてください。
【関連記事】脚の“筋力維持”のために今日から始めたい!3分だけの「下半身トレーニング」
いかがでしたか? 今回は“寒い日の運動”について解説いたしました。メリットは、エネルギー消費量を増やせること、デメリットは怪我のリスクが高まること。
しかし、入念なウォーミングアップを行うことで、デメリットは緩和できるかと思いますので、寒い日のワークアウトをぜひ有効なものにしていきましょう。
寒い日は家にこもりたくなりますが、今がチャンスです! エネルギー消費量が高くなりがちな今、運動を行うことで周囲に差をつけませんか?
【画像・参考】
※1 アクアエクササイズ | e-ヘルスネット(厚生労働省)
※EUI・shimi・buritora・Ushico / PIXTA
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