昨今、“サウナ”がブームに! 多くのメディアでも取り上げられており、若者や芸能人の中でもサウナの虜となっている方が沢山いるようです。筆者の働くフィットネスジムでも、サウナと水風呂が毎日入り放題だからという理由で、入会してくださるお客様がいるほど人気です。
サウナでたくさん汗を流すことが、なんとなく体にもいいイメージがありますが、実際のところサウナは身体によいものなのでしょうか?
そこで今回は、サウナのメリット&注意点や、筋トレと組み合わせたケースなど、筆者の経験を踏まえてお伝えしていきたいと思います。
サウナのメリットとは?

(1)効率良く身体がポカポカに
人間の身体には無数の血管があり、血液が流れています。サウナに入って身体が温まると、その血管が広がることにより、血の流れが良くなる。そして、温かい血が全身に行き渡ることにより、身体の芯から温まっていくというわけですね。
身体を温めるという点では、お風呂に入ることや運動をすることも有効だと思います。ですが、お風呂では水圧の関係で血管が細くなってしまうため、身体の隅々まで温まるには時間がかかってしまうと言われています。また、運動はエネルギーを使ったり、心拍数が上がったりもしますから、その分身体にかかる負担はゼロではないでしょう。
そのため、身体をポカポカするのにはサウナが最適だと筆者は考えています。
(2)美肌・ヒーリングにも役立つ
血液が身体を巡ると、栄養が行き渡ります。同時に、不要な老廃物が排出されることで、美肌、快眠、便秘改善、さらに心の疲れも軽減されることを筆者自身は感じています。
サウナに入って目を瞑り、自分の鼓動や呼吸に集中していると、自然と癒されていきますよ。
サウナに入るときの注意点

(1)飲酒後・食後すぐの利用は避ける
「サウナで気を失った」「立ちくらみをした」という話を聞いたりしますが、その多くが飲酒後にサウナに入った際の不調のようです。厚生労働省の『e-ヘルスネット』(※1)でも、以下のように注意喚起がなされています。
飲酒後に入浴や運動をすると、不整脈や血圧の変動を起こすことがあり危険です。またアルコールは運動機能や判断力を低下させます。
飲酒後に体温を急激に上げることはNGということですね。
また、アルコールには利尿作用があると言われており、通常時よりも脱水症状を起こしやすい状態になっています。サウナの利用は避けるようにしましょう。食後すぐの利用に関しても、消化器官に血液が集中しているため、控えた方が良いですね。
(2)こまめな水分補給を心がける
サウナを利用すると沢山汗をかくので、その分お水を取ることを意識しましょう。具体的には、サウナに入る前・休憩中・出たあとのタイミングで水分補給ができるといいですね。
おすすめは筋トレ後のサウナ利用

疲労回復・筋肥大にもアプローチ
勤め先のフィットネスジムでも、筋トレ後にサウナに入る方が非常に多いです。
そんなサウナ愛好家の方々に話を聞いてみると、「身体がポカポカになると、筋トレで生じた疲労物質が抜けやすくなる」「栄養素が全身に行き渡りやすくなるので、タンパク質を摂取した際に吸収を手助けしてくれる」とご自身の身体で感じたメリットを沢山教えてくれました。
さらに、筆者の経験上“ヒートショックプロテイン”の効果も期待できると感じています。筋トレによって損傷した筋肉に熱を加えることで、筋肉の修復を促して筋肉量をアップさせるという方法論ですね。
守ってほしい注意点
運動後は1時間程度クールダウンの時間を設けてから、サウナに入りましょう。また、自分のコンディションを確かめながら、無理のない利用を心がけてください。
また、サウナに入ったあとに水風呂で身体を冷やし過ぎるのも良くないでしょう。筋肉の再生を阻害しかねないので、2分程度に留めるのがおすすめですよ。
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いかがでしたか? 注意点を守って入れば、メリットが沢山あるサウナ。ぜひ、筋トレのあとに利用してみてください!
【画像・参考】
※1 飲酒のガイドライン | e-ヘルスネット(厚生労働省)
※kou、sasaki106 、studio-sonic / PIXTA
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