「バレリーナ」と聞くと、多くの方は“細くてしなやかなスタイル”をイメージすると思います。筆者自身もバレエの経験があるので、遠くからバレリーナを見ると細くしなやかな印象を受けることが多かったです。
ですが、実際に近くで見ると意外と筋肉があり、力強い印象の方を受けるものです。
それはなぜなのでしょうか? 今回は、そんなバレリーナのスタイルを紐解き、管理栄養士としてダイエットのヒントをお伝えして行こうと思います。
関連記事:食事を減らしても、なぜ痩せない…?トレーナーが教える「食事制限」が成功しない人の特徴とは
バレリ―ナの一日の食事

バレリーナの一日はとてもハードです。全身の筋肉を使って“踊る”には、たくさんのエネルギーが必要になります。そのため、朝ごはんは絶対に欠かせません。
朝食が担う役目としては、
- 代謝を上げ、身体のスイッチを入れる
- 睡眠時に不足した栄養素を補う
- 一日のリズムを作る
- 身体作りに大切なたんぱく質の摂取源
などが挙げられます。
朝は、体が活発に動き始め比較的太りにくい時間帯とされているので、わりと好きなものを食べてもOKなんです。みなさんも、朝に好きなものを食べられると思えば、夜の食べすぎを我慢できると思います。
お昼は体温が上がり、代謝が高くなりやすい時間帯であると言われています。そのため、バレリーナは午後のレッスンに備えて、炭水化物でエネルギーをしっかりチャージ。ごはんやパスタ、サラダなどを食べることが多いです。
その代わり、夜は炭水化物を控え目に。肉や魚、豆腐などのたんぱく質をメインにして、ビタミン・ミネラルが摂れて満腹感もあるスープやサラダなどを食べます。
みなさんも、ダイエット中は食事後の活動量が少ない夜ごはんは、なるべく“腹8分目”を意識しましょう。そして前述したように、朝ごはんを一日の活力の基本として位置づけ、しっかり食べるというのがおすすめです。
このように身体作りに必要な栄養素をきちんと摂りつつも、しっかりと運動するため、バレリーナは意外と筋肉質なのです。
細く強靭な肉体を作るバレリーナの食事例
バレリーナの食事について、もう少し深掘りしていきましょう。まずは、意識的に摂取している栄養素から解説します。
バレエを踊るために欠かせない栄養素は、
- 筋・腱を作る“たんぱく質”
- 骨を作ったり筋肉収縮にかかわる“カルシウム”や“ビタミンD”
- 栄養素の代謝を助け、神経伝達にかかわる“ビタミン”や“ミネラル”
などになります。
朝食の例として、以下のようなものが挙げられます。栄養学的に、より多くの栄養素をとれるような組み合わせの工夫もお伝えしますね。
朝ごはんの例

和食
- おにぎり × 鮭
- 納豆 × ごま
- 玉子焼き × ほうれん草
- 味噌汁 × 豆腐・野菜
洋食
- 食パン × サラダ
- ヨーグルト × フルーツ
- オムレツ × チーズ
- 豆乳 × きな粉
忙しかったり、全部食べるのが難しかったりする場合は、たんぱく質が多く取れるものを優先的に食べましょう。また、スープや豆乳などでお腹を膨らませるのもいいですね。
夜ごはんの例

和食
- 鶏むねときのこ炒め × 大根おろし
- 納豆 × めかぶ
- 味噌汁 × 豆乳
- ごはん少量
洋食
- チキンソテー × トマトソース
- サラダ × ヨーグルト
- スープ × 卵
- ごはん少量
量が欲しい場合は、水分の多い野菜やスープを多めに摂ると満足感がアップするはずです。
デザート的なものがほしければ、さつまいもやかぼちゃなどの自然な甘みが感じられるものをプラスするのがおすすめです。それらをヨーグルトやフルーツに和えてサラダにしてもおいしいですよ。ナッツ類などを少し加えれば、噛む回数も増えて満腹感が得られるでしょう。
また、さつまいもやかぼちゃに含まれる食物繊維とヨーグルトの乳酸菌は相性バツグン。寝ている間に腸内環境を整え、便通を良くするのに役立ちます。ダイエッターには嬉しい味方なのではないでしょうか?
関連記事:リバウンド知らずのダイエット!“食べて痩せる派”のための具沢山スープレシピ
以上、バレリーナのスタイルや食事例からダイエットに役立つ情報をお届けしました。
自分の身体と心に日々向き合っているバレリーナの食事には、私たちのシェイプアップやボディメイクにも活かせる部分がたくさんあります。本記事を参考に、みなさんも理想のボディを目指してみてください。
【画像・参考】
※anitage/Shutterstock、 jazzman、aijiro、ぱぱ〜ん/PIXTA
※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。
#食事管理 の記事をもっと読む