私たちの生活に“マスク”が必需品となって以降、運動時のマスク着用も当たり前となってきました。しかし、マスクを着けながらのトレーニングは息苦しく、思うようにできないということも多いのではないでしょうか……?
そこで今回は、ランニングコーチでありながら自身もマラソンランナーとして活躍する木下裕美子さんにインタビュー。運動の際のマスク着用や気をつけるポイントなど、あれこれ聞いてきました。
そこにはプロならではのこだわりも……トレーニング中の方も、これから運動を始めてみたいという方も必見です!
木下さん愛用のマスクは?

——ランニング中はマスクを着用するかどうか、ランナーの間でも分かれるところですが、木下さん自身はランニング中もマスクを着用されていますか?
人が多いところや数名で走る場合は必ず着用していますね。
——普段はどんなマスクを着用されていますか?
ランニングメーカーのマスクを愛用しています。
不織布のマスクだと呼吸がしにくく、汗をかくと蒸れてきてしまいますよね。しかしランニング用のマスクは、汗の吸収もしてくれるのでランニング中も不快感なく走りやすい気がしています。
——“ネックゲイター”を使っている方も多く見かけますが、マスクとの違いはいかがでしょうか?
機能的なマスクが登場する前は、私もネックゲイターを使っていました。しかし、ランニング中にズレてきやすいので、ズレないように注意すると肩や顔が強張って変に力が入ってしまったり、フォームが崩れてしまったりすることが多かったです。個人的にはマスクの方が使いやすかったですね。
ペースと水分補給に注意して

——マスク着用でのランニングは結構きつく息が上がりやすいと思うのですが、気をつけていることはありますか?
マスクをしているといつも以上に息切れをしやすいです。「はぁはぁ……」と息切れして走っているとやはり気にされる方もいますので、ペースを落としたり、距離を短くしたりしています。ランニングを継続しているとどうしてもペースを上げたくなってしまうんですけどね(笑)。
あとは、水分をいつも以上に摂取するようにしています。特に運動中だけでなく運動前・運動後まで、こまめに摂取することを意識していますね。
——家族など複数人でトレーニングする時にも、心がけていることはありますか?
集合や解散は外で行ない、必要以上の会話は避けて、マスクを着用してランニングしています。
——運動中にマスクをしていても、苦しくなりにくい呼吸法があれば教えてください。
ランニング中はどうしても、“吸う”ことを頑張りすぎるあまり過呼吸になってしまうことがあります。
走る時は、マスク着用の有無に関わらず、“吐く”ことに意識を向けると、意外にも苦しさが軽減されるかと思いますよ。
——ジムなどの室内でトレーニングをする方も多いとは思いますが、室内での運動はどんなことに注意していますか?
ジム内では基本的にマスク着用が必須のところが多いですが、室内は密にもなりやすいので、外で走る時以上にペースや水分摂取を気にかけています。
また、ジム自体も利用時間を制限している場合があるので、なるべく人が少なそうな時間帯を狙ってトレーニングに行っています。
まずは一歩を踏み出す気持ちが大切
自粛期間中におうちで過ごす癖がついてしまい、体がなまってきてしまったという方も多いはず……。ここからは、初心者の方や「今年こそ運動を再開したい」といった方に向けてのマインドや簡単なトレーニングについて聞いてみました。

——運動初心者の方におすすめのトレーニングはありますか?
走ることは簡単ですが、自分の体を前に運ぶのは体幹がないと大変なんです。
そこで少しでもランニングや運動を始めたい、もしくは継続したいという方には「プランク」や「ヒップリフト」など、体幹やお腹周り、お尻など大きい筋肉を鍛えることがおすすめです。ついつい3日坊主になってしまいがちな方は、まずは2日に1回、5分だけでも“筋トレをする習慣”をつけることが大切です。
また、私の場合は外でのランニングイベントができない代わりに『マラソンの学校オンライン』という、オンライン上でランニングのためのストレッチや筋トレなどを教える宅トレイベントを週に2回行なっています。
頑張って「1日50回」と意気込んで数日で辞めてしまうよりも、「1日10回を5日間」や「週に1回」でも“続けること”を意識してやってみてください。
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——木下さんが開催されている『マラソンの学校オンライン』は、初心者でも参加できるんですか?
そうですね、参加者の中にはまったくの初心者という方もいらっしゃいます。毎回30人くらいの方に参加していただいていますが、昨年の4月から地道にトレーニングを始められた方はかなり成果が出てきていますよ。
やれば絶対に変化は出てくるので、ぜひこの記事を読まれる読者の方々にも、一歩を踏み出していただければと思います。
【関連記事】団長安田が-10kgに挑戦!? 道端カレンと語る“トレーニングを続ける秘訣”!
新型コロナウイルスの影響でマスク必須、密を避けるなど、従来のトレーニングが難しくなってきた昨今。しかし、木下さんのように様々な工夫をすれば少しでもトレーニングを継続でき、おうち時間の運動不足やストレスを解消できるはずです。
ぜひプロのメソッドを参考にしてみてくださいね。(取材・文/筒井麻由)
<プロフィール>
マラソンランナー兼ランニングコーチ・木下裕美子
画像:木下裕美子 マラソンランナー兼ランニングコーチ。ランニングクリニックの講師を務めながら、選手としても競技力向上に励む。2015年東京マラソン10位日本人3位、2017年大阪マラソン優勝、2019年ミュンスターマラソン5位など、数々のタイトルを獲得。
【SNS】Instagram:@_yumiko_kinoshita_
【ブログ】『木下裕美子の☆KinokO’s STORY☆』
【公式サイト】『マラソンの学校オンライン』
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