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初心者がおさえておきたい“登山靴選び”のポイント

外出が控え目な今だからこそ、おすすめしたいのが登山を楽しむこと。新鮮な山の空気のなかで美しい景色を見ながら体を動かすなんて最高ですよね。

そこで、まずはアクティビティの充実度を左右する、登山靴選びが重要です。今回は、自分に合った靴を見つけるポイントをまとめてみました。

登山靴を購入することをおすすめする理由

画像:encierro/Shutterstock

今年は新型コロナウィルスの影響もあり、外出が控えめになってしまった一方、自然を楽しむアウトドアアクティビティの人気も高まっています。体を動かすことでストレス解消が期待でき、色づく山々が心を癒してくれるでしょう。

山に登る際に最低限必要なのは、荷物を入れるザック、お水、滑りにくい靴などです。手持ちのアイテムでカバーできそうなものばかりですが、“登山靴”の購入は是非検討してください。

登山はとにかく歩き続けるアクティビティであるため、足元の快適性が体験の充実度を左右します。つまり、登山靴を履いたら、もっと山を楽しめるということなんです!

登りたい山とルートを具体的に決めて、靴の形を選ぶ

様々なブランドが登山靴を作っていますが、その性能に大きな差はありません。大切なのは山やコースの難易度に合わせて靴の形を選ぶこと。

大きく分けて、ローカット、ミドルカット、ハイカットの3種類があり、足首のカバー力が高まる程にハードな山向きとなります。

例えば、初心者におすすめの『高尾山』であれば、ローカットでも十分対応可能です。しかし、岩場のある6号路を歩くのであればミドルカットの方がより安全でしょう。

このように同じ山であっても、コースによって難易度や路面の状況が変わる場合には注意が必要になります。登りたい山とコースは具体的に決めておくと良いでしょう。

登山用品店によっては、“日帰り登山用”や“山小屋泊用”といったカテゴリーに分けて商品を並べているところもあります。靴選びの参考にしましょう。

ブランド・生産国別の靴の特徴を理解する

『シリオ』や『キャラバン』などの和製ブランドは、日本人の足の形に合わせた足幅が広い靴が多いという特徴があります。『スポルティバ』や『アゾロ』などのイタリアのブランドは、比較的つま先が細めで、足首のサポートがしっかりした登山靴。『キーン』、『メレル』といったアメリカのブランドは、ロングトレイルや長旅で履くことを目的としたトレッキングシューズといった傾向があるでしょう。

今は同じブランド内でも、ニーズの多様化に合わせ、異なる足形のシューズが作られている場合もあります。なので、一概には言えませんが、こういった傾向と登りたい山の特徴をかけ合わせれば、自分に合った一足に出会えそうです。

しっかり測ったことはある?自分の足のサイズ

画像:melih2810/Shutterstock

靴選びのときに、大事なことがもう一つあります。それは自分の足の正確なサイズを知ることです。サイズに合わない靴を履くと、靴擦れやマメなどのトラブルが起こりやすくなります。こういった怪我をしてしまうと、せっかくの登山体験も台無しになってしまいます。

登山用品店には、足の大きさを計測するためのスケールや足型をとる機器が置いてあるので、試し履きの前に活用しましょう。初心者であれば、スタッフに声を掛けて測ってもらうのがいいですね。

登山時に着用する靴下を履いてフィッティング!

正確な足のサイズが分かったら、その数値から10〜15mm大きいサイズの登山靴を選んで試し履きをしましょう。

「ちょっと大きすぎない?」と思われる人もいるかもしれませんが、大丈夫です。一般的には、登山時には足を守るために厚手の靴下を着用します。なので、それを考慮したゆとりが必要になるのです。

可能であれば、登山時に身に着ける靴下を履いた上で試し履きをすると良いでしょう。登山用品店によっては、フィッティング時に登山用の靴下を貸し出してくれるところもありますよ。登山靴は足との一体感が大切なので、靴紐の締め方なども一緒に教えてもらうと良いですね。

 

登山靴選びの時に大切なのは、登りたい山や自分の足のサイズを明確にし、そこにブランドや靴の形をかけ合わせることです。失敗のない買い物をして、秋の山を楽しく散策しましょう。

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