柔軟性につながる運動である“ストレッチ”。トレーナーである筆者も、指導をしているなかで「ストレッチはダイエットにつながるのか?」というご質問をよく受けます。ストレッチだけでは、脂肪を効率良く燃焼させることは難しいかもしれません。
ただ、脂肪を効率良く燃焼させる“準備”のために、ストレッチを行うことはおすすめです。その“準備”をしたうえで、筋トレや有酸素運動などを行うといいでしょう。それでは、どのようなストレッチを行えばよいのかを説明していくので、ぜひチェックしてみてください。
ダイエットにおすすめの「ストレッチ」とは?
まずは“ストレッチ”とは何かについて説明しておきましょう。ストレッチとは筋肉を伸ばしていく運動のことを指します。
ストレッチにもいろいろとありますが、ダイエットのためにおすすめなのは“肩甲骨ストレッチ”です。
というのも、筑波大学の研究によると「褐色脂肪細胞は主に鎖骨付近や胸まわりに分布し、脂肪を燃焼し熱を産生する働きを担っています」(※1)と説明されているとおり、肩甲骨のまわりには“褐色脂肪細胞”が存在するからです。というそして、運動による刺激が、この褐色脂肪細胞組織量の増加を示唆する研究結果(※2)もあり、筆者は肩甲骨ストレッチをおすすめしています。
肩甲骨ストレッチには様々ありますが、ここでは簡単に肩甲骨周りをストレッチできる“肩回しストレッチ”を行ってみましょう。
4つの体勢で「肩回しストレッチ」

肘で円を描くように、肩を前に5回(写真青矢印)、後ろに5回(写真赤矢印)回していきます。これを、横向き、仰向け、四つん這い、そして座位と4つの体勢で行ってください。少しずつ動きを大きくしていくことが可動域を広げるのがポイントです。
必ず前回しをした後に後ろ回しを行うようにしましょう。前回しだけで終わせると、肩が前に入った状態で終わることになってしまうからです。
いい姿勢で酸素をたくさん取り込む
脂肪燃焼におすすめの運動といえば、“有酸素運動”です。この有酸素運動には、“酸素”が必要になります。
猫背のような悪い姿勢のままだと、肺を膨らませにくくなり、取り込む酸素の量が少なくなる可能性があるでしょう。
そのため、多くの酸素が取り込むことができるように、いい姿勢につながるストレッチを行うことをおすすめします。
たった3回行うだけで猫背とおさらば!

まず、テニスボールを左右の肩甲骨の間にセットして、仰向けになります。両膝は立てておきましょう。両腕は身体の横に手のひらを天井に向けてセットします。
そこから、息を大きく吸いながら両腕をゆっくりと大きく開くように、頭上に向かって上げていきます。そして、息を大きく吐きながら、両腕をゆっくり大きく閉じるように下ろしていく動作を3回繰り返してください。
両腕をできるだけゆっくりと、大きく動かしていくことがポイントです。
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今回は、ダイエットにおすすめのストレッチを2つご紹介しました。繰り返しになりますが、ダイエットを成功につなげるためにはストレッチだけでは不十分で、筋トレや有酸素運動と組み合わせて行うことが必要でしょう。今回紹介したストレッチで、きっちりと準備をしつつ、筋トレや有酸素運動に励んでくださいね。
【画像・参考】
※believe
※Prostock-studio/Shutterstock
※1 脂肪細胞の分化メカニズム
※2 褐色脂肪組織と運動習慣との関係および褐色脂肪組織増加のための栄養介入
※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。
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