自転車レースにも出場するなど“自転車芸人”の異名を持つ安田大サーカス・団長安田さん。そして子育ての傍らトライアスロンで好成績を挙げ、パーソナルトレーナー資格『NESTA』(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)を取得したモデルの道端カレンさん。
トレーニングアプリ『WEBGYM LIVE』の動画配信でもおなじみの2人が、トレーニング初心者向けに“運動を始めるきっかけ”や“続けるためのコツ”、そして“運動の楽しさ”を語ってくれました。
2人が運動にハマったきっかけは「テレビ体操」と「テレビ番組」!?

——おふたりがトレーニングを始めたきっかけを教えてください。
道端:20代で最初の出産を経験して、モデルの仕事に復帰するタイミングで妹(道端ジェシカ)とヨガスタジオに通い始めたのがワークアウトを始めたきっかけです。
昔の女性モデルは食事制限をしてスリムであればいいって考え方で、身体を鍛える人は少なかったのですが、2000年前後から多くの有名モデルが鍛え始めていて、「女性もトレーニングした方がいいよね」という価値観が広まり始めたタイミングでした。
でも2人目の子どもを産んだ後は、小さな子を2人抱えてジムにも通えない状況になってしまったんです。そんな時にNHKで朝早くにやっている『テレビ体操』に出会いました。
そこで毎日5分間だけ身体を動かそうと思って、頑張って1年近く続けました。どんなに育児で余裕がなくても1日5分ならできるし、何よりやった後は身体が楽になる。メンタル的にもすごく前向きになれて、自信がつきましたね。
その後トライアスロンにハマったり、トレーナーの資格を取るなどしましたが、すべては『テレビ体操』がベースにあります。

団長安田:僕は高校までサッカーをやっていたのですが、芸人になってからはずっと不規則な生活を送っていたんです。そんな時に『関口宏の東京フレンドパーク』(TBSテレビ)の景品で本格的なロードバイクを頂いて、せっかくだからと専門店で乗り方から何から教わって、どこに行くにもそのバイクで出かけるようになったのがきっかけ。
そういう意味では関口宏さんのおかげかもしれません(笑)。ロードバイクってとにかくスピードが出るし、普通に10キロ、20キロの距離を漕げるから仕事とかにも行けるんです。
その後、ある番組で潜水に挑戦して日本記録を達成したのをきっかけにトライアスロンもやるようになり、次第にエスカレートしてスイム3.8km、バイク180km、マラソン42.195kmのアイアンマンレースにも参加するようになって。

3分や5分でもいいので自分ができることを続けることが大事
——おふたりの関係はトライアスロンつながりと聞いたのですがそうなんですか?
道端:はい! 安田さんのアイアンマン挑戦を追う番組のレポーターを私が務めていて、それで最初にお話ししたんですよね。
団長安田:そうでしたそうでした。その時も、ランニングなんてほとんどやった事がないので、電柱と電柱の間の短い距離を走るところから始めたんです。1本走ったら次の電柱までは歩いて、その次の電柱までまた走って……の繰り返し。それで何とかフルマラソンが走れたんです。
道端さんのテレビ体操と同じで、何でもコツコツ続けるのが大事やなあと実感しましたね。僕が好きな言葉に“コツコツが勝つコツ”ってのがあるんですけど、ほんの3分や5分でもいいので、自分ができることをとにかく続けること。1日ぶっ倒れるまで頑張ってその後1週間休むみたいな運動はあまり成果が出ないですよね。
道端:安田さんはよく「今日は走りたくないなと思っても、電柱1本分だけ走ろうと思って外に出ると、もったいないから走り続けられる」って言ってますもんね。
団長安田:あと、今日は帰ったらトレーニングしようと思ったら、出かける時に玄関先にトレーニングウエアやシューズを準備しておいて、帰宅してドアを開けたらソファに座る前に着替えてしまう。着替えてしまえばもう運動するしかない(笑)。この方法、皆さんにもオススメです。
道端:ちょっとした事ですけど、少しの工夫で運動の習慣ってつけられるんですよね。
団長安田:面倒くさいと思いつつも運動すると、終わった後はやっぱり気持ちいいしご飯もうまい。夜もグッスリよく眠れますしね。いい事づくめですよ。
できるだけハードルを下げる事が運動を続けるポイント!
——そうはいってもなかなか運動する習慣がない人は何から始めればいいでしょう?
道端:たとえばランニングを始める時も、最初は長い距離なんて走れなくていいし、無理して走るとケガの原因にもなります。だから3分や5分で全然構わないんです。
ゆっくり5分走り切れたらそれが自信になって次は10分、その次は15分と少しずつ伸びていくし、5分走ったら5分歩く、の繰り返しでも全然OK。距離よりも時間を重視して、少しずつ積み重ねるよう意識すると次第に走れるようになりますよ。
団長安田:できるだけハードルを下げるの、初心者にとってはすごく大事!
あともうひとつオススメしたいのが、なるべくいいウェアやギアを買うこと。ランニングなら少し高くてもいいシューズを買って、その分長く気持ちよく走れれば結果的に安上がりになりますから。僕が良く言うのが1 キロ100円という考え方。2万円するシューズなら200キロ以上走れば十分元が取れる計算になるし、その分実力もつくじゃないですか。
道端:そうやって運動の習慣がつくと、「せっかく気持ちよくなれたのだからなるべく身体にいい食べ物を摂ろう」って考え方になれるのもポイント。他人に言われるよりも、自分で自覚できた方が意識が高まるし、長く続けられるんです。

——『WEBGYM LIVE』ではおふたりのフィットネスコンテンツを定期的に配信されていますがいかがですか?
団長安田:『WEBGYM LIVE』ではいろいろなトレーニングやエクササイズに挑戦しています。最近ですと初めてエアロビクスやヨガにも挑戦しているんですが、今まで女性がやるものだと思っていたらかなりハードだし、すごくいいトレーニングになる。僕でもそんな新しい発見がありますから、今まであまり運動したことない人ならもっと衝撃を受けると思いますよ。
道端:運動って、どうしても学校の体育の授業の「キツい」「辛い」「先生が厳しい」イメージがあるじゃないですか。それで苦手に思っている人も多いと思うんですけど、本来はマイペースで楽しくやるものだし、何より心身ともに気持ち良くなれるから絶対やって損はないと思います。『WEBGYM LIVE』では私たちと一緒に楽しんでできるトレーニングを配信しているのでぜひ見てほしいです!

団長は-10kgダイエットに挑戦中!
——団長安田さんはいまダイエット企画にも挑戦されていますよね?
団長安田:はい! 実は今、1月10日までに70kgから60kgまでダイエットする企画に挑んでいるんですけど、どうしても収録の合間とかにドカ食いするし、おやつにはナッツがいいと聞くとそればっか食べてしまうしで、なかなか痩せるのって難しい! でも自分の身体が変わっていくとモチベーションが上がるし、筋トレに真剣に取り組むのも初めてなので面白いですよ。

ここで団長安田さんのボディメイクを担当しているパーソナルトレーナーの秀光さん(写真左)と大谷麻衣さん(写真右)にもお話をお聞きしました。
秀光:忙しい中トレーニングは週1が限度なので2カ月で10キロ減というのはなかなかハードですね。4kg落としましたが今は停滞期……。現状、スイムとバイクの練習はやられているので、あとは筋トレで筋量を増やして代謝を上げていきたいです。これで何とか10キロ減までもっていきたいと思っています。
大谷:あとは食事をもう少し工夫したいです! 食べたものをLINEで報告してもらっているのですが夜中にも結構お食べになるようなので(笑)。でも今までも身体作りは何度もやられているし、何とか頑張ってほしいですね!

時間的に余裕があるいまだからこそ身体を動かすチャンス!
——おうち時間が増えてきて、おふたりは生活に変化などはありましたか?
道端:今は思うように旅行や遊びに行けない状況ですが、逆に時間的余裕ができて、身体を動かしたりダイエットの事を考えられるタイミングになっていると思うんです。
そういう意味では未経験の方も今がトレーニングに一歩踏み出せるタイミングだし、『WEBGYM LIVE』のような良いツールもある。そうしたものをうまく活用して、自分なりのペースで楽しんで運動を続けてほしいですね。気分もスッキリしますから。
団長安田:僕も以前はひたすら目の前にある仕事をこなすばかりでしたが、コロナで時間ができたのをきっかけにYouTube配信を始めたり、安田大サーカスとして改めてネタ作りに真剣に取り組むなど、今まで時間がなくてやれなかった事を始めるいいきっかけになりました。
今回のダイエットもそのひとつだし、自粛期間中に『プロテインマイスター®』の資格を取得したのもそう。いくつになっても新しい事を始めるって楽しいですよ!
おふたりのトレーニングを続けるための秘訣について語ってもらいましたがいかがでしたでしょうか? 『WEBGYM LIVE』では2人と一緒にトレーニングができるフィットネスコンテンツを配信していますので、チェックしてみてください。(取材・文/黒田創)
<プロフィール>
団長安田(安田大サーカス)
2001年に安田大サーカスを結成。スポーツが得意で自転車芸人としても知られる。趣味はロードバイク、トライアスロン、サッカー、クレーンゲーム。eo光テレビ『ゲツ→キン』に出演中。
【SNS】Twitter:@dancho_yasuda、Instagram:@dancyoyasuda道端カレン
10代でモデルデビューし、妹のジェシカ、アンジェリカと共に「道端三姉妹」として注目を浴びる。出産を経て30代からトライアスロンに取り組み、大会でも好成績を上げる。2020年パーソナルトレーナー資格NESTAを取得。
【SNS】Instagram:@karenmichibata