INTERVIEW

“日本一の美ボディ”はこうして作られた!サマスタ総合優勝・前川紗希の素顔を徹底調査

程よく引き締まった美ボディを見ると、「自分もあんなふうになりたい!」と思うことがありますよね。しかし、実際にトレーニングや食事管理を始める方は少数です。ましてや、「ボディメイクコンテストなんて自分とは無縁」と感じている方が多いでしょう。

しかし、身体作りを通して自分と向き合うことは、誰にとっても素敵な経験になるはずです。なるべく沢山の方にアクションを起こして欲しいと筆者は考えます。

そこで今回は、人気ボディメイクコンテスト『SUMMER STYLE AWARD(以下、サマスタ)』の決勝大会に出場し、“BEAUTY FITNESS MODEL部門”にて総合優勝に輝いた前川紗希さんにお話を伺いました。日本一の美ボディに選ばれた彼女が、ボディメイクへの一歩を踏み出したきっかけとは……? その素顔を徹底リサーチします!

前川紗希 プロフィール

画像:前川紗希

サマスタ2021名古屋大会のBEAUTY FITNESS MODEL部門にて1位。2021決勝大会ではBEAUTY FITNESS MODEL部門tallクラスの1位に輝くと同時に、同部門の総合優勝も果たす。

プロ契約を結び、2022年はPRO戦に挑戦予定。また、認定講師としても活動中。

【SNS】Instagram:@maesaki_fit

日本一の美ボディを誇る彼女のちょっと意外な毎日

画像:前川紗希

——前川さんは普段どのような生活を送っていらっしゃるんですか?

平日は朝から夕方まで、会社員として働いています。仕事が終わったあとは、トレーニングをするためにジムに通っているという感じです。休みの土日は、どちらかの日はジムに行って、もう片方の日は好きなことややりたいことをしています。

——物凄く特別な毎日を過ごしているわけではないんですね!

そうですね(笑)。普段は普通のサラリーマンです。意識していることがあるとしたら、“オンとオフの切り替え”でしょうか。平日は常に仕事をしているので、土日のプライベート時間できっちり休んで、ストレスがないように生活しています。

——前川さんは、もともとオンとオフの切り替えが得意だったのでしょうか?

そんなことはないですよ!

これは自分の性格でもあるんですけど、ある物事をずっと考えているということが苦手なんです。でも、トレーニングを始めた当初はボディメイクのことばかり考えていて、当然思うような結果は出ませんでした。ストレスの影響で減量に失敗したり、肌が荒れたりなど身体に影響が出た上に、ネガティブになってしまうという精神的な辛さも経験しましたね。

サマスタで日本一を目指していく中で、一時期はプレッシャーなどもあり、メンタルがやられていたときもありました。トレーニングや仕事ばかりだと、どうしても気持ちが行き詰まってしまって……。

そこから脱出するために、オンとオフは意識して切り替えるようになったんです。お陰で一日中トレーニングのことを考え続けることはなくなり、プライベートでは友達と楽しく遊んだり、自分のための時間を楽しんだりすることもできるようになりました。結果的に、ボディメイクと私生活のどちらも充実させることができたので、何事もメリハリが大切だと思い知りましたね。

画像:前川紗希

<1日のスケジュール例>

■平日
6:30 起床
8:30 〜17:30 仕事
・その後、仕事帰りにジムに行って2時間ほどトレーニング
・家に帰ってご飯を食べる
24:00前には就寝

■土日(ジムに行く日)
7:00 起床
・ご飯を食べてから、午前中にジムにいく
・お昼以降は自分のための時間
24:00前には就寝

——“オンとオフの切り替え”以外にも、気をつけていることはありますか?

テーマがあるとしたら、“規則正しい生活”ですかね。土日は平日と比べると気持ち遅めの起床だけど、生活リズムに大きな違いはないです。いつも通り日を跨ぐ前に寝て、早く起きることを心がけていますね。

あとは、ボディメイクをしていく中で腸内環境の重要性を感じるようになりました。腸内環境を整える方法は色々あると思いますが、お金も時間もかけずにできることは“早寝早起き”だと感じています。

不規則な生活をしていると思ったような身体作りができない。それを自らの身体で実感したので、意識して取り組むようになりました。それから、時間は全員に平等なので、ボディメイクに割く時間を多くするためにも大切なことだと思っています。

——“規則正しい生活”を大切にしているんですね。その中でも、日本一の美ボディになる前と後で変わったことはありましたか?

笑ってしまうくらい、生活自体は変わっていないんですよ。決勝大会の次の日も、いつも通り会社員として働いていましたから。仕事をしながら、「あれ? 私、本当に日本一になったんだよね?」と思ってしまうくらい、変化がありませんでした(笑)。

ただ、周りの人から祝福のメッセージをいただいたことで、じわじわと「日本一になった」という実感が湧いてきましたね。それで、「今まで自分がしてきたことは、間違ってなかったんだ」という答え合わせができた気もしました。重ねてきた努力が結果として現れたのは自信にも繋がったし、この経験が今後なにかの役に立ったり、自分が得たものを誰かに伝えていくことができると思うと嬉しいです。

私は、今も地元の三重県で暮らしているんですが、県の新聞に載ったり、市長が表彰してくれたりしたのも嬉しい出来事でしたね。地元の方に、声を掛けてもらえることも沢山あって……。

田舎で暮らしている自分でも、こんなふうに日本一に輝くことができた。そのことで、周りの人たちに勇気や希望を少しでも与えることができているなら、挑戦してみて本当に良かったと思います。

ボディメイクとの出会いは偶然だった

画像:前川紗希

——以前は筋肉質でもなく、お身体にメリハリがあったわけでもなかったと伺っています。そんな前川さんが、ボディメイクを始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

一般的に自分は細い方だと思うし、周りの人からもそう言われていました。だけど、1年で4キロ太ったことがあって、周りからは特に何も言われなかったけど、自分の中ですごく気にしてしまったんです。

なんとかしたいと思って、最初は体育館のジムに通っていたんです。利用するごとに料金を支払うタイプの公営ジムですね。そこでトレーニングを続けていると、あるとき知り合いの方に「フィットネスの大会に出てみないか?」と誘われたんです。

それまで、ボディメイクの大会が存在していること自体知らなかったんですけど、自分で調べていくうちにサマスタを見つけたので、それに出場することを目標にしました。

——ということは、周りにトレーニングが好きな人が沢山いたとか、自然と大会文化に触れてきたというわけではないんですね。

はい。私が暮らしているエリアにはジムが少なくて、女性トレーニーは本当にレアな存在だったんです。私が珍しくトレーニングをしている女性だったこともあって、知り合いの方は「大会に出てみたら?」と声をかけてくれたんだと思います。その方には、本当に感謝していますし、こうして期待に応えられたことは誇らしいと感じています。

——素晴らしい結果を残した前川さんであっても、初めてのサマスタ出場はなかなかのハードルだったのではないでしょうか? 一歩を踏み出した理由が気になります。

私の場合は、サマスタに出る前に『ベストボディ・ジャパン』に出場して、そこで結果を残すことができたんですけど、当時はサマスタへの出場はまだ早いかなと躊躇していました。

ただ、「自分をコンテストに誘ってくれた方は、“私ならできるんじゃないか”という想いがあったから声をかけてくれたんじゃないかな?」とも思っていて……。

それから、周りの人たちは結婚して子どもを持って、家庭を一番に考える人も増えてきていました。その中で、私は特に結婚願望もなかったし、朝から夕方まで働くサラリーマンとして平凡な毎日を送っている。そんな自分に「このままでいいのかな?」と焦る気持ちも感じていました。

そうやって考えているうちに、「このまま平凡に生きるよりも、失敗した方が人生の刺激になる。ダメでもいいから挑戦してみよう!」と、悩みながらも出場を決心しました。自分を変えたいという強い気持ちに動かされたんです。

サマスタのココが他のコンテストとは違う! 

画像:前川紗希

——他の大会も経験しているからこそ分かる、サマスタの魅力もあるのではないでしょうか。

まずは、指定衣装のモノキニがかっこいいという第一印象がありました。あとは、ステージ上でのライト・音楽などの演出が圧倒的に派手で、洗練されていると思いましたね。

それから、金子賢さんがしっかりと評価してくれるのも魅力です。各大会の優勝者以外・10位以内の入賞者は、金子賢さんから直接アドバイスや評価を伝えてもらえるんです。だから、結果に納得できるし「この次はもっと頑張ろう」と思える。

そうやって主催者自ら時間を割いてくれるなんて、ありがたくて特別なことですよね。「選手ファーストの大会なんだなあ」と実感します。選手を大切にして、リスペクトをしてくれている姿勢を直に感じられるのが、人気の理由なんだとも感じました。

サマスタに出ている人は、本当にカッコ良かったり、スタイルが良かったりとレベルが高いです。そういった人たちと関わることができて嬉しいですし、沢山の刺激をもらいました。素晴らしい出会いを与えてくれたサマスタには、本当に感謝しています。

——今年はどのような大会にエントリーされるのでしょうか?

画像:前川紗希

私は去年地方大会で優勝したので、プロ契約をしました。今年は7月と12月にPRO戦があるので、7月は未定なんですが12月は参加する予定です。

実は、2022年度から“BEAUTY FITNESS MODEL部門”のプロ制度が始まったので、私は初代プロ選手のひとりなんです。

そういった事情もあって、PRO戦では出場人数次第で身長により階級を分けるか、それとも全員が一緒のステージで審査をするかを決めるそうです。今の時点では、どういった仕組みになるのか私も分からないので、未知の世界に挑戦という感じですね。

——日本一になっても挑戦し続ける前川さんの、さらなる活躍に期待しています!

「基本」を大切に自分と向き合うのがボディメイクへの第一歩

画像:believe

——読者でもできる、ダイエットやボディメイクのワンポイントアドバイスがあれば教えてください。

初心者の人は、なにをしたらいいか分からないと思います。一番大事なことは、“自分の身体をよく知ること”だと私は考えています。

例えば、自分がどういう体質なのか、どういう身体付きをしているのか、なにを食べたら太るのかなど……。自分の身体についてしっかり理解して、それに合わせた食事やトレーニングを見つけていくのがスタート。

ダイエットをしていく中で、私も沢山の失敗をしてきました。でも、その失敗もしてよかったと思っているんです。失敗を恐れずに、色々試してみたからこそ、自分にベストな方法を見つけられたので。

それから、心と身体両方の健康を保つことも大切です。初心者にありがちなのは、ネットで調べた情報を鵜呑みにして、無理のある食事制限やトレーニングをしてしまうことです。他の人にとっては結果が出るダイエット法でも、自分の身体に合うかどうかは分かりません。すぐに結果を求めないでいいから、地道に色々試して欲しいと思います。

あとは、やっぱり“規則正しい生活をすること”ですね。睡眠をしっかり取って、朝ごはんを食べる。基本的なことだけど、ボディメイクを始めてから本当に大切なことなんだと気づいたんです。睡眠を削ってまでトレーニングをしてしまっては本末転倒だし、無理をしても結局続かないことが多いはず。

“規則正しい生活”というベースがしっかりするだけでも、身体に変化を感じる人が沢山いるので、ぜひ実践して欲しいですね。

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以上、前川紗希さんにお話を伺いました。

前川さんの「自分を変えたい」という決心が、今では周りの方の励みにもなっているなんてとっても素敵ですね。ボディメイクには自分の未来を変えるヒントが沢山あります。憧れの美ボディを手に入れるためにも、今回のお話を参考にしてみてください。(取材・文/はぎわらひかる)

【画像・参考】
※前川紗希/believe

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