INTERVIEW

日本と違う?イギリスの“肥満問題”や“美意識”について現地在住日本人に聞いてみた

夏が深まる毎日ですが、皆さんは元気に過ごされていますか? 前回のドイツの健康事情に関するインタビュー記事

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の反響が良かったことを受け、今回はイギリスロンドン在住の山口真緒さんにインタビューしました!

ドイツとイギリス。同じヨーロッパではありますがどのような違いがあるのでしょうか。食生活や生活習慣を軸に、イギリスのリアルなウェルネス情報をお伝えしていきます。

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気になるイギリスの日常

画像:山口真緒

――まずはじめに、イギリスの食生活について教えてください!

「イギリスの現地料理は何?」とイギリス人の友人に聞くと、「野菜や肉をオーブンで焼いたものにソースをかけて食べることかな」という返事がありました。

ロンドンの家庭には必ずと言っていいほどオーブンが設置されており、オーブンを使った野菜や肉・魚料理、またパイなどを作る家庭が多いのも印象的です。

外食に関していうと“フィッシュ&チップス”も人気で、専門店も街にはちらほら見受けられます。きっと胃がもたれるので、流石に毎日は食べていないと思いますが(笑)。

――私もNZ留学時に、週一でフィッシュ&チップス食べていました(笑)。自炊ではオーブンで簡単に作れるシンプルメニューが好まれているんですね! 外食という視点でいくとどんな店が多いのか気になります!

実は、ロンドンでは人種の多様化が世界でもトップを争うくらい進んでいます。アジア・アフリカ・ヨーロッパ・南アメリカなど、世界各地からロンドンに働きにきたり、移住したりする人たちが年々増加傾向にあるんです。

そのため、ロンドン市内では、選ぶのが大変なほど多国籍料理がたくさん並んでいます。ピザ・ハンバーガー・フライドチキン・ケバブの店を中心に、中華、インド、タイ、ベトナム料理など、様々な国の人たちがロンドンに店を開いており、海外に行かなくてもロンドンで現地の味が堪能できます。

そして、多国籍料理の中でも絶対的人気を誇っているのが……。そう、我らが日本料理です。ロンドンの中心街を歩いていると、日本料理レストランをよく目にします。メニューも様々で、大人気の寿司をはじめ、うどん、ラーメン、天ぷら、丼ぶりもの、お好み焼きなどが食べられます。値段はやはり日本と比較しても、また他国の料理と比べても割高です。

ロンドンには、『Wasabi(わさび)』というチェーン店があるのですが、そこで売られている、寿司やカレーなどはコスパが良く、たくさんの人でいつも賑わっています。私も日本食が恋しくなったら、時々買いに行きます!

――国内で多国籍料理が味わえるのは、人種の多様化の特権ですね! 生活習慣に根付いたロンドンの食のライフスタイルも興味があるのですが、典型的なスタイルはありますか?

朝はコーヒーに始まり、夜はビールで終わる。

ロンドンの人たちをよく観察すると、カフェでテイクアウトしたコーヒーを片手にしている人たちが多いことに気がつきます。街の至る所にチェーン店をはじめとするカフェがあり、そこで一杯コーヒーを飲んでから出勤する人も多いです。

あるチェーン店では、サブスク会員になると、月に£25(約4,000円)で1日5杯までドリンクを楽しめるシステムもあるんです。とてもお得ですよね!

日本とは異なり、イギリスの会社ではほとんど残業はしません。そのため、仕事を終えた人たちが17時ごろから徐々に集まって来るのが、日本の居酒屋とも言える“パブ”です。

みんな外で飲むのが好きなようで、店の外に席が設けられており、(設けられていなくても立ったまま)大きなビールジョッキを持ったサラリーマンたちが楽しそうに会話をしながらお酒を飲んでいる風景を毎日のように見ています。

画像:山口真緒

ワイン・ビール・ウイスキー・カクテルなどお酒の種類も豊富です。ワインは比較的安価で色々な産地・ブランドのものがあり、気軽に飲んでいるイメージですね。また、日本人に比べるとお酒の消費量は多いのにもかかわらず、酔っ払っている人が少ないことから、イギリスの人たちはお酒に強い遺伝子を持っているのかなと想像しています。

昼間から飲んでいるサラリーマンたちの姿を見た時は、流石に驚きました。「お酒はこちらではソフトドリンクのような立場なのかな?」と感じることもしばしばです。

イギリスの肥満問題や美意識は?

画像:山口真緒

――確かに、遺伝子的にアルコールの代謝に優れているというデータを見たことがあります! イギリスのパブは写真でしか見たことがないのですが、おしゃれな雰囲気ですよね。ドイツでは肥満問題が深刻という話を聞いたのですがイギリスではどうでしょうか?

10代から20代に比べると、40〜60代の人の体型はぐんと大きくなっている傾向が見られます。

NHS(イギリスの健康保険制度)の調査でも、10〜20代前半の過体重・肥満度合は37%であるのに対して、年齢が上がるにつれてその数値は増加していました。65〜74歳になるとそれらの人の割合が75%と、7割以上が過体重若しくは肥満であると報告されています。

この原因については、3つ挙げられると考えています。

まず一つ目は、食事環境です。先ほど、ロンドンの食について紹介しましたが、食生活の傾向として、外食をする際にファーストフードを選択する、若しくはカロリーの高い料理を好む傾向があるようです。

このような行動選択には、小さい頃からの食習慣の影響があると言われています。小さい頃からファーストフードに慣れ親しんできた人たちは、大人になってもこれらが生活の一部になくてはならない存在になっているようです。

街を歩いていても、ランチには道端に座ってファーストフードを食べている人たちを多く見かけますからね。街中でも、そこら中に紙袋やドリンクなどのゴミがたくさん落ちている様子からも、年代関わらずファーストフードの人気を感じます。

二つ目に、食事の量です。私たち日本人は「腹八分目」という言葉があるように、満腹になる前に食事を終わらせようとする傾向があります。

しかし、ロンドンの人たちがレストランで食事している様子を見ていると……。複数の料理を注文し、お腹いっぱいになるまで食べ、食事の後は食べきれなかった料理やドリンクがテーブルの上に残っていることもしばしば。

家庭料理に関しても、食べきれないくらいの量を作って、お腹が満腹になって残すのが一般的です。また、大人に関して言えば、食後のデザートやお酒がその後待っています(笑)。

このように、日々の過剰な栄養摂取は、食事に対する文化的な感覚から来ているようです。

三つ目に、運動不足の問題です。

これだけカロリーを摂取したら、それらを消費するために運動をしなければなりません。

街には、公園をはじめ、テニスコート、ジムなどもたくさん見受けられ、運動をするにはもってこいの環境が整っていると思います。公園で走っている人、テニスをしている人はよく見かけます。

また、暖かくなって来て、芝生の上でヨガをしたり、ダンスを楽しんだりしている人たち、ビキニで日光浴をしている人たちも増えてきました。

ジムに関して言えば、友人によると、男女の割合は3:1で男性が多く、筋力トレーニングをがっつりしたい20代〜30代が多いとのこと。女性は体重減量のために来ている人が多く、大体が20代。ジムによるのかもしれませんが、日本のように40〜70代の人たちの姿はほとんど見られないとのことでした。

要するに、カロリー摂取と運動による消費のバランスが合っていないんだと思います。摂取したカロリーを消費できておらず、それらが蓄積してしまっていることが原因で、歳を重ねるにつれて肥満の割合が増えていくのでしょう。

――やはり幼少期の食習慣や食文化が影響してくるのですね。ダイエットや健康に関していかに食生活が重要かが再認識できました! それでは最後に、フィットネスや健康美について日本とイギリスの価値観の違いについて教えていただけますか?

色んな人種の人たちが共存するロンドンで、これまで様々な国の人たちと話してきましたが、日頃から自分の生活で「健康を考えて」何か行動を意図的に起こしている人は、日本に比べて少ない気がします。

  • 美味しい食事やお酒を飲みながら、家族や友人と過ごしている
  • 天気の良い日にはのんびり公園でピクニックをしている
  • 友人とテニスを一緒に楽しんでいる
  • ロードバイクが趣味で、友人とグループで公園の周りをバイクで走っている

などなど。

彼らの姿を見ていると、心身の健康を考えて生活するというよりは、自分が楽しいと感じることを率先しているように感じました。それが、結果的に心身の健康に繋がっていようが、いまいが、彼らにとってはあまり関係ないようです。

日々「自分自身が満足する生活を送ること」こそが、彼らにとっての美徳なのかもしれません。

それゆえ、フィットネスやジムに関しても、健康を意識して利用している人たちの割合も全体に比べると少数になります。一方で、増え続けるファーストフード店を見ていると、それらの需要が高いことが伺えます。

日本ではあまり見かけないベジタリアンやビーガン、オーガニック食品にこだわりを持っている人たちもいますが、自身の健康のためというよりは環境のためといった意味合いが強いです。

食事や運動などを健康と関連づけて考える日本人と、食べたいものを食べ、やりたいことをするイギリス人。生活における価値観が非常に異なっており、毎日が新たな発見ばかりでとても新鮮ですね。

――健康と関連付けて物事を考えやすい日本人と、自分自身が楽しいかどうかが基準になるロンドンの人たちの生活。非常に興味深い話が聞けました。素敵なインタビューをありがとうございました!

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以上、海外の健康事情インタビューのイギリス編でした。お楽しみいただけましたか?

イギリスに行った際は、記事に出てきた視点をもって街歩きをするとより一層楽しめるかもしれませんね!

プロフィール

山口真緒さん

ニュートンのリンゴの木と 画像:山口真緒

大阪出身、ロンドン在住の山口真緒(やまぐちまお)です。

日本で2年間小学校の教師として勤務した後、青年海外協力隊でウガンダの小学校にて2年間体育と音楽を中心に指導。帰国後は、東京2020に向けたパラリンピック参加国拡大支援事業とウガンダの小学校体育指導資料策定支援事業に日本体育大学の特別研究員として従事。現在は、ロンドン大学大学院の国際教育開発学コースで、低中所得国の教育に関連した科目を学びつつ、ケニアの新カリキュラムについての研究をしています。

卓球・テニス・アルティメット(フリスビーを使った競技)などスポーツに小さい頃から親しんでおり、身体を動かすことが大好きです。また、書道を25年以上学んでおり、大学でサークルに入ったソーラン節に加えて、筆と墨を持って世界中の人に日本文化を広める活動もしています。

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【画像・参考】
※ 山口真緒

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